廣見寺 石経蔵

県指定史跡
昭和2年3月31日指定

廣見寺 石経蔵こうけんじ せっきょうくら

所在地:秩父市下宮地町5351番地
所有者:廣見寺


 廣見寺裏山の山裾の礫岩をくり抜いて造った広さ16.5平方メートルばかりの石室に、数千個の川原石が蔵され、その石面に丹念に大般若経が書かれている。
 明和(1764~72)の頃、十八世大量和尚と越後観音院庵主宗龍禅師が協力して、大般若経の書写の功徳によって民衆の救済をはかったと伝えられる。
 また、天保年間(1830~44)の飢饉の際、寺の施米にあたって、この石経蔵が造られたという一説もある。
廣見寺 石経蔵