若御子断層洞及び断層群

県指定天然記念物
昭和35年3月1日指定

若御子断層洞及び断層群わかみこだんそうどうおよ だんそうぐん 

所在地:秩父市荒川上田野2334番地、2335番地(栃久保区)
所有者:清雲寺ほか


 昭和33年に調査開発されたこの断層洞及び断層群は、秩父盆地第三紀層と秩父中古生層に属する角岩(チャート)層の境界をなす日野断層と、これに伴う小断層群とによって形成されている。
 断層洞は、断層破砕帯の角礫・粘土が、地下水により運ばれて洞窟となったもので、洞内には、断層により生じた平らな面(断層鏡肌)が見られる。また、その落差はおよそ1,000mにもおよび、他にその例を見ない断層洞窟であり、秩父盆地の地質学的歴史をみる上で貴重なものとなっている。
若御子断層洞及び断層群