秩父市内の山林はクマの生息地にもなっており、クマは春から秋にかけて活発に行動しています。
登山、ハイキング、渓流釣り等で山林に入る際は、十分に注意してください。
また、山林に比較的近い人里周辺での目撃等の情報もあるので、同様に注意してください。
万が一、クマに出会ってしまった場合は、その時の状況(地形、天候、時間、クマの個体差など)によって、対応は様々ですが、まずは、クマに遭遇しないために何をすべきかがとても重要になります。
クマによる人身被害を防止するために、皆さんのご理解とご協力をお願いします。
クマ目撃等情報はこちら
クマと遭遇しないために
クマに自分の存在を知らせてください
- クマは、嗅覚や聴覚が人間より優れ、人の接近をいち早く察知し、人を避けます。
- ラジオや鈴等で音を出して行動してください。
- 風や雨、川の音などで人の気配を察知できないこともありますので、過信は禁物です。
早朝や夕方の外出は特に注意が必要です
- クマは、朝方や夕方に活発に行動すると言われています。この時間帯に外出する場合には、単独での行動は避けてください。また、日中でも霧等で視界の悪いときや見通しの悪い林には立ち入らないでください。
- 特にクマによる農作物等の被害歴がある場所での行動は危険です。
クマを引き寄せていませんか
- 家の周りに生ゴミなどを無造作に捨てたり置いたりしないでください。コンポストに餌付くこともあります。
- 夜間にゴミ集積所にゴミを出さないでください。
- 家の付近で収穫の予定のない柿や栗などの実は早めに撤去してください。
- 家や小屋、神社の祠などの蜂の巣は撤去してください。
- ハイキングやきのこ採り、バーベキューなどのレクリエーション等で出たゴミは管理を徹底し、必ず持ち帰ってください。また、お墓の供え物も持ち帰ってください。
- 家や通学路周辺のやぶを刈り払い、見通しをよくすることで熊が近づきにくくなります。
クマに遭遇してしまったら
子グマに出会ったときは、そっと立ち去ってください
見えなくても、親グマが近くにいますので大変危険です。
とにかく落ち着いてください
- クマまで距離があるようなら、そっと立ち去ってください。
- 急に大声を出さないでください。
大声を出したり、物を投げつけたりするとクマは興奮します。クマに逃げる機会を与えるよう心がけてください。
- 静かに退避してください。
クマから目を離さないようにして(しかし、クマと目を合わせることは、攻撃の合図になるので危険です)、できるだけゆっくりと後退してください。
持ち物(帽子や衣類など)を静かに地面において、クマの注意をそらしてください。
クマとの間に立木などの障害物を置ける位置まで移動できれば、突進を防ぐことができます。
走って逃げないでください
クマは「逃げるものを追う」習性があるといわれています。背中を見せて逃げるなど、不要な刺激を与えることは危険です。
クマに攻撃されそうなときは
急所(頭部や首)を守ってください
万が一、クマが襲ってきた場合には、すばやく地面の窪みや岩陰にうずくまり、両手で頭部や首をガードしましょう。頭部挫傷や首の裂傷などは致命傷となりかねません。
立ち上がるのは威嚇行動ではありません
立ち上がる行動は大抵の場合は攻撃しようとしているのではありません。クマは視覚があまりよくないため、視覚で確認できないものを臭いで察知しようと、周囲をうかがいあなたが何者か確かめようとしているのです。やさしく声をかけ、ゆっくり大きく手を振って、あなたの存在を教えて、ゆっくりとその場を離れてください。
その他
秩父市は、自然環境が豊かで、山間部ではどこにでも生息していると考えられています。
クマは、国内の数少ない森林性大型哺乳類であり、私たちの住む自然界を構成する大切な一員です。
ツキノワグマは、本来臆病な動物です。
- 過度に恐れることは決してありませんが、とにかく人とクマとの遭遇を少なくすることが、被害の防止につながります。
以上が基本的な対処法ですが、これがすべてではありません。
山歩きや春の山菜採り、秋のきのこ採りなどにおきましては、十分注意をお願いします。
- ツキノワグマのクマ棚
夏の終わりから秋にかけて、樹の上で枝先についた木の実を食べるために、枝を手前に引き寄せて折ります。
実を食べ終えると、その枝を自分の尻に敷くので、枝が折り重なり鳥の巣のようになります。その上で眠ることもあります。

お問い合わせ
- 生活衛生課 電話:0494-25-5202(直通)
- 危機管理課 電話:0494-22-2206(直通)
- 吉田総合支所地域振興課 電話:0494-72-6083(直通)
- 大滝総合支所地域振興課 電話:0494-55-0862(直通)
- 荒川総合支所地域振興課 電話:0494-54-2114(直通)
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