内田家住宅

国指定重要文化財(建造物)

昭和46年6月22日指定

内田家住宅うちだけじゅうたく 1棟

所在地:秩父市蒔田891番地
所有者:個人

 内田家は鉢形北条氏の家臣で、鉢形落城後蒔田に落居し、永代名主をつとめた家柄である。
 建物の規模は桁行24.9m、梁間11.1mで、一部2階建入母屋造(いりもやづくり)、茅葺の堂々たる外観を呈し、間取りは土間に面して座敷があり、その奥は田の字型に間仕切られ、土間の横には馬屋が設けられている。
 木割りは大きく、柱も面取りが多く、大黒柱の幅は33cmある。外まわりの柱は栗材、「デイ」の間はショウジ材を用い、2階は中央部を除いて養蚕に使用できるように床板をはっている。
江戸時代中期の大規模な養蚕農家である。

内田家住宅外観

なか そと