白久のテンゴウ祭り

県指定無形民俗文化財
昭和63年2月26日指定

白久のテンゴウ祭りしろく       まつ 

所在地:秩父市荒川白久字原
保持団体:原区(原天狗祭り保存会)


 テンゴウ(天狗)まつりは、子ども中心の山の神、塞の神をまつる行事である。
 11月15日頃になると、地元の男子小中学生は総出で、木や竹や桧の葉を集め、三角錐の櫓を立て、周囲を丸竹で囲無み、天狗の枕を頂上に納めて祭神をお迎えする。
 15日の夕刻を迎えると、子どもたちは各戸を巡って集めた「灯明銭」といわれる寄付金で、神に捧げる菓子等を準備し、拝礼の後、見物人にこれを配る。そして子どもたちも小屋の中で、菓子を食いしばしのかたらいを楽しむ。
 時をみて、クライマックスである点火である。冷え切った晩秋の夜空に、パチパチ、パンパン、バリバリ、音をたてて火柱が立つ。天狗様に一年の安泰を祈願する火祭りである。
※公開日:11月第3土曜日(現在一時休止中)
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