塚越の花まつり

県指定無形民俗文化財
平成2年3月28日指定

塚越の花まつりつかごし   はな       

所在地:秩父市上吉田字塚越
保持団体:塚越花まつり保存会


 塚越地区の子どもは、5月3日野山の花を摘み集め、その晩熊野神社で花御堂の屋根を新芽やつつじの蕾・青木の実などで葺き、牡丹や藤の花で飾る。そのあと男の子は、誕生仏や花御堂のお守りをして、一夜のお籠りをする。翌4日、子どもたちは早朝から参道に花を撒きながら米山(よねやま)の薬師堂に向かう。花の撒き敷かれた参道を誕生仏を抱き花御堂を担って静かに登る。薬師堂に着くと花御堂を据え、誕生仏を安置して甘茶をかけて下山する。この祭りは、天明6年(1786)から続いていると伝えられる、心温まる美しい行事である。
※公開日:5月4日
塚越の花まつり

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