市長ブログ(令和7年)

清野市長

2026年3月4日 3月市長メッセージ New!

 毎月初めに、市長メッセージを発信しています。組織内でのコミュニケーション手段として、私自身の言葉で職員の皆さんに語りかけ、価値観や理念を共有し、政策の方向性を示すだけでなく、地域への関心を高め、組織文化を育むことができればと考えています。

 今回は、現在、秩父市で進めている「荒川流域圏構想」について、私の想いをお話ししました。

 荒川流域圏構想とは、荒川でつながる自治体が相互に協力して、経済・人口・防災などの政策を実施し、流域全体の共生共栄を目指し、秩父市としてもその地勢的な役割を果たすことで、地域に好循環を生み出していくという大きなビジョンです。

 この構想の原点は、私が20年ほど前から抱いてきた問題意識であり、地方都市が抱える課題は、一つの自治体だけでは解決できないのではないかということです。秩父市をはじめとする荒川の上流域では、人口減少や少子高齢化が進んでいます。担い手不足や地域経済の縮小も現実の課題です。

 一方で、荒川の中下流域には人口や経済の集積がありますが、洪水や地震など災害リスクが高いという課題を抱えています。上流と中下流、それぞれに異なる困りごとがあります。しかし、荒川という一本の川でつながっている以上、私たちは無関係ではありません。

 上流域は森林や水を守っています。中下流域は市場や経済力を持っています。お互いの強みを活かし、弱みを補い合う。それぞれの困りごとを非常時のみならず平時からの流域の連携の中で、解決していく。それが荒川流域圏構想です。

 例えば、観光や農産物、再生可能エネルギーを流域全体で展開する。移住や二拠点居住、関係人口を流域の中で循環させる。防災や医療体制も、広域で連携することでより強くする。

 この構想では、新しい流域連携事業の創出も目指します。しかし同時に、これまで秩父市が取り組んできた森林整備、観光振興、防災対策、エネルギー施策などを、改めて「流域」という視点で位置づけ直したいと考えています。今までは「秩父市の施策」だったものを、「荒川流域を支える役割」として再評価する。そのことで、職員が日々取り組んできた仕事に、新たな意味と価値が加わります。新年度は、この荒川流域圏構想をさらに具体化していく年にしたいと考えています。

 その起点となる事業が、この3月14日・15日に秩父宮記念市民会館をはじめとする会場で開催する、秩父市誕生20周年記念事業「Glocal SDGsシンポジウム in ちちぶ 〜流域の地域循環共生圏・荒川〜」です。本シンポジウムでは、森・里・川といった地域資源を活かし、環境・経済・社会の課題を同時に解決する「地域循環共生圏」の考え方や、流域全体で水害を軽減する「流域治水」など、これからの社会のあり方を流域の視点から議論をします。

シンポジウム

 荒川流域圏構想について考えを深める貴重な機会です。皆さまにもぜひ関心を持っていただきたいと願っております。

メッセージ

 

3月の市長メッセージ

 

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2026年3月4日

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