市長ブログ(令和7年)

清野市長

2025年11月26日 11月市長タウンミーティング New!

タウミ

 11月22日(土)、市長タウンミーティングのテーマは公共交通対策でした。日々の生活を支える公共交通の在り方について、市民の皆さんの声を直接伺い、皆さんと一緒に考える貴重な機会となりました。移動の利便性は地域の活力を支える大切な要素です。

 

 今回も皆さんにさまざまなご意見や率直な感想をお寄せいただきました。いただいた声やアンケートの内容は、今後の施策に反映していくため、一つひとつ丁寧に整理・検討を進めてまいります。後日、内容を動画で配信する予定もしており、多くの方に現状と取り組みの方向性を知っていただきたいと考えています。

 

 今回の市長タウンミーティングでは、公共交通の利便性向上と持続可能性の確保を両立させる視点のご意見が多く寄せられました。例えば、「家族が免許を返納する可能性がある。黒谷の原谷線のバスは17時までなので、買い物や病院通いに不便です。オンデマンドバスの整備を考えてはどうでしょうか。」という質問対しては、「黒谷エリアを実際に歩いてみると、地域公共交通についてご心配されている方が多いことを強く感じました。買い物や医療機関へのアクセスは、車を運転できないと不便が大きく、オンデマンドバスの導入を検討する必要があると考えています。ただし、導入の可否やサービス形態はエリアごとの適性を慎重に見極めるべきであり、全体としては秩父地域の連携も不可欠だと感じています。」と回答しました。

 

 別の質問では、「登山を目的とした観光客が安心して利用できるバスの確保が課題だと思う。秩父への登山客が来なくなるのではないか。」という不安も寄せられました。私は、「地域公共交通については、何を残し、何を守るべきかをはっきりさせる必要があります。民間事業者が参入して多様なサービスを提供できる時代であれば望ましいですが、現状は必ずしもそうではありません。だからこそ、公共の立場から市民の暮らしを支えるために、最低限確保すべき交通サービスは何かを真剣に議論する必要があります。買い物や通院などの日常的な移動を支える手段の維持は特に重要であり、こうした論点を今こそ詰めていくべきだと考えます。」と回答しました。

 

 アンケートには、「老後の移動手段を想像してみると、免許返納は自分の将来の課題になる。」、「未来を見据えた安心・安全なまちづくりをして欲しい。」などのご意見もあり、今後、具体的な施策づくりに繋げていきたいと考えております。

 

 秩父市は面積が大きく、山間部と市街地が混在する環境です。日々の暮らしを支える交通網の在り方は、地域ごとに一筋縄ではいかない難しさを伴います。少子高齢化が進む現状でも、若い世代の移動機会を確保しつつ、高齢者の安全・安心な移動をどう守るかが大きな課題です。こうした背景を踏まえ、人口の減少局面でも移動の機会を失わないための工夫、地域の見守り機能と交通を結ぶ仕組み、災害時の輸送力確保など、長期的視点での安心づくりを進め、実効性のある交通施策を着実に推進してまいります。

 次回の市長タウンミーティングは、12月20日(土)午後3時からを予定しています。場所は市役所本庁舎3階の庁議室です。テーマは「大雪対策と道路インフラ」です。安全と暮らしを最優先に、大雪対策と道路インフラの強化について、除雪の迅速化と凍結防止対策、災害時の情報伝達など、皆さんの声をぜひお聞かせください。皆さまのご参加をお待ちしています。

2025年11月26日

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