市長ブログ(令和7年)

清野市長
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2025年11月26日 秩父の森ジャンボリー New!

植樹祭アフターイベント

 11月22日(土)、秩父ミューズパーク内のメープルベースで第75回全国植樹祭秩父地域アフターイベント「秩父の森ジャンボリー」を開催しました。埼玉県で66年ぶりの開催となった第75回全国植樹祭で示された活樹を推進し、多様な森づくりを次世代へとつなぐ意義を、半年後のアフターイベントで改めて確認する、森づくりの節目となる機会でした。今回は第75回全国植樹祭秩父地域推進協議会が共催する形で実施しました。
 
 会場となったメープルベースは、秩父の森の恵みを五感で体感できる秩父を代表する活樹の発信拠点です。未来に豊かな森を残していくために、カエデの樹液やメープルシロップを始め、シュガーハウスとして秩父の自然の恵みを訪れた人に届けています。
 
 現在、秩父市では「生涯木育」を合言葉に、さまざまなライフステージで木と触れ合う機会を創出し、木の大切さや木材の利活用の必要性を広く伝える取り組みを進めており、その一環として、秩父産木材等を使用した木製玩具や関連什器類を無料で貸し出す事業を展開しています。今回のイベントのプレイエリアには木の玉プール、木の葉のお風呂、カホン、木の木琴、積み木などが設置され、更にはコカリナの演奏や紙芝居にクイズ、プリンの無料配布、カエデのワークショップなど、ジャンボリーらしい楽しいプログラムをお届けしました。全国植樹祭コーナーでは、木のガチャガチャのほか、緑の募金へのご協力に感謝を込めて、秩父産木材製のオリジナルポットカバーとカエデ苗木、さらには秩父の間伐材を活用した鉛筆をお渡ししました。会場にはポテくまくんとぷめるちゃんも登場し、来場者の皆さんの笑顔を引き出していました。

植樹祭アフターイベント

 荒川の恵みで結ばれた山里と都市部が協力し、緑豊かな森と清らかな水を共有の財産として守り育てること。この自然の恵みを元気な姿で未来の子どもたちへと引き継ぐ――これこそが、荒川流域のリーダーとして経済・環境・防災などの課題を解決し、持続可能な町づくりを進める荒川上流域・秩父地域の使命だと考えています(荒川流域圏構想)。
 
 今後も、市民の皆さん、事業者の皆さん、学校・団体の皆さんとともに、森の恵みを守り育て、次世代へ健やかな自然と暮らしを引き継ぐ取り組みをさらに深めてまいります。引き続き皆さんのご協力とご支援を、心からお願い申し上げます。

2025年11月26日

 先日、6月にオープンした「みんなの学び舎 るぴなす」(太田)を視察させていただきました。同所は、不登校児童・生徒の自立を支援することを目的としたNPO法人が運営しています。代表理事の今井進さんは、教員の定年退職後、不登校の子どもたちを支援する教育支援センターでの勤務経験もお持ちで、そんな今井さんの思いと熱意が、この場所の根幹を支えています。

るぴなす

 訪問してまず驚いたのは建物のつくりです。空き家を改修されたとのことですが、梁をそのまま活かし天井を高く設計することで、光をたっぷり取り入れる工夫が随所に見られました。窓際に立つと柔らかな陽光が差し込み、学ぶ喜びを後押ししてくれるような、温かな空間が広がっていました。学習室、事務室、多目的ホールといった室内設備はもちろん、屋外では、柿・ぶどう・お米などの栽培体験や木工体験もでき、学習支援と自然体験を結ぶ取り組みが特徴的です。学ぶことが楽しくなる環境づくりが徹底されています。

 るぴなすの魅力はハード面だけではありません。お話を伺うと、スタッフの多くが元教員であり、学校の現場を熟知している人材が、子どもたち一人ひとりの状況を理解したうえで連携を進めることができる点も大きな魅力だと思いました。こうしたソフト面の強さも、子どもたちが安心して自分らしさを発揮できる大きな要素だと感じました。

 私は、子どもたちがそれぞれの個性や特性を生かしながら学び、自身の未来を描くことができる場が秩父地域にあるのはとても頼もしく感じております。関係者の皆さまの熱意と取り組みに対し、深い敬意と感謝の念を表します。

 秩父地域の子どもたちが安心して学び、成長できる環境をさらに整備していきたいと考えています。秩父の力で、子どもたちの未来を明るく照らす場が増えていくことを、私自身も元気いっぱい、明るく前へ進めていこうと思います。

2025年11月26日

タウミ

 11月22日(土)、市長タウンミーティングのテーマは公共交通対策でした。日々の生活を支える公共交通の在り方について、市民の皆さんの声を直接伺い、皆さんと一緒に考える貴重な機会となりました。移動の利便性は地域の活力を支える大切な要素です。

 

 今回も皆さんにさまざまなご意見や率直な感想をお寄せいただきました。いただいた声やアンケートの内容は、今後の施策に反映していくため、一つひとつ丁寧に整理・検討を進めてまいります。後日、内容を動画で配信する予定もしており、多くの方に現状と取り組みの方向性を知っていただきたいと考えています。

 

 今回の市長タウンミーティングでは、公共交通の利便性向上と持続可能性の確保を両立させる視点のご意見が多く寄せられました。例えば、「家族が免許を返納する可能性がある。黒谷の原谷線のバスは17時までなので、買い物や病院通いに不便です。オンデマンドバスの整備を考えてはどうでしょうか。」という質問対しては、「黒谷エリアを実際に歩いてみると、地域公共交通についてご心配されている方が多いことを強く感じました。買い物や医療機関へのアクセスは、車を運転できないと不便が大きく、オンデマンドバスの導入を検討する必要があると考えています。ただし、導入の可否やサービス形態はエリアごとの適性を慎重に見極めるべきであり、全体としては秩父地域の連携も不可欠だと感じています。」と回答しました。

 

 別の質問では、「登山を目的とした観光客が安心して利用できるバスの確保が課題だと思う。秩父への登山客が来なくなるのではないか。」という不安も寄せられました。私は、「地域公共交通については、何を残し、何を守るべきかをはっきりさせる必要があります。民間事業者が参入して多様なサービスを提供できる時代であれば望ましいですが、現状は必ずしもそうではありません。だからこそ、公共の立場から市民の暮らしを支えるために、最低限確保すべき交通サービスは何かを真剣に議論する必要があります。買い物や通院などの日常的な移動を支える手段の維持は特に重要であり、こうした論点を今こそ詰めていくべきだと考えます。」と回答しました。

 

 アンケートには、「老後の移動手段を想像してみると、免許返納は自分の将来の課題になる。」、「未来を見据えた安心・安全なまちづくりをして欲しい。」などのご意見もあり、今後、具体的な施策づくりに繋げていきたいと考えております。

 

 秩父市は面積が大きく、山間部と市街地が混在する環境です。日々の暮らしを支える交通網の在り方は、地域ごとに一筋縄ではいかない難しさを伴います。少子高齢化が進む現状でも、若い世代の移動機会を確保しつつ、高齢者の安全・安心な移動をどう守るかが大きな課題です。こうした背景を踏まえ、人口の減少局面でも移動の機会を失わないための工夫、地域の見守り機能と交通を結ぶ仕組み、災害時の輸送力確保など、長期的視点での安心づくりを進め、実効性のある交通施策を着実に推進してまいります。

 次回の市長タウンミーティングは、12月20日(土)午後3時からを予定しています。場所は市役所本庁舎3階の庁議室です。テーマは「大雪対策と道路インフラ」です。安全と暮らしを最優先に、大雪対策と道路インフラの強化について、除雪の迅速化と凍結防止対策、災害時の情報伝達など、皆さんの声をぜひお聞かせください。皆さまのご参加をお待ちしています。

2025年11月26日

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