


先日、羊山公園で秩父青年会議所と共催したタイムカプセル開封式(秩父市誕生20周年記念冠事業)に出席しました。タイムカプセルには未来へ託された手紙が多数入っており、その中には当時の秩父市長・内田全一氏から2025年の秩父市長へ宛てた手紙がありました。そこには「伝統の温かみと新鮮な感動を咲かすまち」という秩父市の将来像が力強く掲げられていました。道の駅の設置や市町村合併といった課題への強い意欲も記されており、時を越えて紡がれる志の重みを深く感じました。
思い返せば、先人たちが築いてきた秩父の歴史には、いつも市民の暮らしを豊かにしたいという熱い想いが根づいています。その想いが今も私たちの背中を押し続けていることを、改めて実感しました。私は今回の体験を通じて、受け継がれる意志という言葉を心に強く刻みました。時代が変わり、環境が変容していく中でも、市民の幸福を願い、公共の利益のために力を尽くすという志は決して揺らぐことはありません。私たちは過去と現在を結ぶ走者であり、未来へとバトンを渡していく責任を負っています。
過去の歩みに敬意を払いながら、私たちは現在の課題に粘り強く取り組み、より良い未来を手に入れるための道を切り拓いていきます。行政と市民、民間が手を携え、地域の課題をともに解決していく姿勢こそが、伝統と創造を結ぶ確かな力になると信じています。

※タイムカプセル内の手紙は、確認の上、秩父青年会議所が順次発送する予定です。