
11月となり、市長に就任してから半年が過ぎました。毎月初め、庁舎から私のメッセージを発信しています。価値観と理念を職員と共有し、政策の方向性を示すとともに、地域への関心を高め、組織文化を育てていきます。今月も着実に前へ進みます。
先日、秩父市制施行50周年の記念事業として羊山公園に埋められたタイムカプセル開封式で、2000年当時に書かれた未来への手紙が取り出されました。その中には、当時の秩父市長(内田全一氏)から2025年の市長へ宛てた想いも語られており、将来像として「伝統の温かみと新鮮な感動を咲かすまち」が掲げられていました。手紙には道の駅建設や市町村合併といった課題への強い意欲も記されており、私は胸を打たれました。
この体験を通じて、私は「受け継がれる意志」という言葉を強く意識しました。時代が変わっても、合併の変遷を経ても、市民の幸福のために力を尽くすという最も大切な志は変わらないと感じています。日々の仕事は、過去に市政を支えてきた人々の努力と願いの上に成り立っています。道路一本、施設ひとつにも「市民のために」という想いが込められていることを、改めて胸に刻みました。
私たちはその想いと意志を次の世代へとつないでいく走者です。未来へ進む力は、過去の歩みを生かすことです。現在の取り組みが未来の礎となる――この確信のもと、これからも市民の皆さんと共に前へ進んでいきます。伝統の温かさと新しい感動を育むまちづくりを、皆さんとともに進めていきます。

<11月の市長メッセージ全体>
※過去の市長メッセージ



先日投稿した「夜間オンライン診療の導入の取材」の続報で、秩父郡市医師会長の井上先生とファストドクター株式会社の菊池代表との意見交換内容がインターネット上に公開されました。【特別鼎談】中山間地域の医療をどう守るか ― 埼玉・秩父医療圏の「夜間オンライン診療全域導入」の経緯と展望 | ナレッジ・レポート | ファストドクター株式会社 (fastdoctor.jp)
公開された内容には、行政、郡市医師会、民間企業が一体となって取り組むことで、全国でも前例の少ない医療圏全域でのオンライン診療体制の構築が実現となった背景や地域医療の課題について取り上げられています。中山間地域でオンライン診療を含めた医療DXをどう進めていければよいか、医療の持続性を高めるためにどう関わっていけばよいかなど未来の医療体制について住民の方と一緒に考えていくことの重要性を再認識する機会にもなりました。
医療体制の見直しや新たな医療の形を模索することは、日本全国の地方都市が直面する課題でもあります。オンライン診療は、医師偏在など全国的な課題解決の1つの手段として期待されており、ちちぶ地域専用夜間オンライン診療が課題解決の一歩として住民の皆さまの安心につながるよう取り組んでまいります。



寒くなりインフルエンザ等の感染症も増加傾向にありますので、体調管理には十分にご留意いただき、万が一、夜間の体調不良の際にはオンライン診療の活用もご検討ください。



先日、近戸町公会堂で開催した「ふれあい懇談会」では、後期高齢者の医療制度、市立病院の建て替え、ふるさと納税の状況、若者観光客の増加とその対応、空き巣被害の防犯対策、地域の道路整備など、多岐にわたるご意見を直接お伺いしました。



市民の皆さまとの対話を大切にし、秩父市をさらに魅力的なまちへ共に育んでいきたいと考えています。今後もいただいたご提言・ご意見を真摯に受け止め、誠心誠意、市政運営へ反映してまいります。皆さまの声が私たちの力です。今後ともよろしくお願いいたします。