先月から、職員とのコミュニケーションを深め、地域への関心を高めることを目的として、私自身の言葉で月初めに市長メッセージを放送しています。今月は、「課題意識とビジョン」について、私の思いを職員の皆さまにお伝えしました。

私たちは今、人口減少や少子高齢化、働き手不足、地域経済の持続可能性など、さまざまな課題に直面しています。特に秩父市のような中山間地域では、従来のやり方では持続させていくことが難しい時代に入っています。このような状況に向き合うためには、まず「課題意識」が必要です。自分たちのまちが直面している現実に対し、「これは何とかしなければならない」と思う気持ちが、行動のエネルギーとなります。私も、市民の皆さまの声や地域の変化に触れるたびに、「このままではいけない」という強い思いを抱きます。
しかし、課題意識だけでは長くは動き続けられません。危機感や焦りは一時的な行動を促しますが、それだけでは心が疲弊してしまうこともあります。だからこそ、私たちには「ビジョン」が必要です。理想の未来を描くことで、私たちが目指す方向が定まり、迷わず歩き続けることができます。また、変化は劇的な形で現れるわけではなく、多くは小さな変化の積み重ねです。私は、できたことを見逃さず、肯定的な視点を持ち続けたいと思っています。課題意識を持ち、ビジョンを描き、成果を認め合うことで、秩父市役所から秩父全体に好循環を広げていきたいと考えています。


これからも、秩父の今と未来に目を向けながら、一歩一歩着実に前へ進んでまいります。皆さまのお考えや思いをお聞かせいただけることを楽しみにしています。今月も一緒に頑張りましょう。どうぞよろしくお願いいたします。
※これまでの市長メッセージ