市長ブログ(令和7年)

清野市長
Friday, July 4, 2025」で絞込み

 私たち秩父市と横瀬町、皆野町、長瀞町、小鹿野町の「秩父地域1市4町」は、埼玉県に対して「防災庁」の誘致を求める要望書を提出いたしました。政府が来年度の創設を目指す防災庁は、我が国の防災力を飛躍的に高める司令塔となる重要な機関です。私たちは、「秩父こそ最適地である」という強い信念のもと、誘致に向けて動き出すことを決意しました。

<地震に強い地域特性>
 まず、秩父地域は強固な地盤を持っており、地震発生時に圧倒的に揺れにくい特性があります。首都直下地震の想定震度は4以下で、液状化の危険度も極めて低いのです。過去100年以上の観測記録によれば、震度4が11回、5弱が1回のみという実績があり、他地域と比較しても圧倒的に揺れにくいことが証明されています。

<水害リスクの低さ>
 次に、秩父地域は荒川の最上流域に位置しており、河川が低い位置を流れています。そのため、大雨の際も河川氾濫のリスクが低く、荒川最上流域の地勢学的なメリットを最大限に活用することができます。

<火山噴火のリスクが低い>
 また、富士山や浅間山の噴火が発生した場合でも、わずかな火山灰が降るリスクがあるのみで、業務継続に大きな影響を受けにくい環境です。

<都心からのアクセスの優位性>
 さらに、秩父市は西武鉄道や秩父鉄道でのアクセスが可能で、東京から特急で最短77分で到達できます。平時の移動も便利で、都心部のバックアップ拠点としても最適な場所であると自負しています。

 以上の理由から、私たちは秩父地域が防災庁及びその関連施設の設置に最適な場所であると考えています。国家機関の立地は、埼玉県内の均衡のとれた発展に寄与するだけでなく、私たちの地域の安全と未来を守るための重要な一歩となります。
 災害に強い秩父地域だからこそ、日本全体の「安心」と「安全」を支える責任を担いたいという強い想いを持って、埼玉県副知事に直接要望を届けました。もちろん、誘致は簡単な道のりではありません。しかし、私は秩父こそが日本の防災を支える未来拠点になれると確信しています。

防災庁

 今後も、1市4町が力を合わせて誘致活動に取り組んでまいります。市民の皆さまにも、ぜひこの挑戦へのご理解とご支援をお願い申し上げます。私たちの要望が実現することを願い、地域の皆さんと共にこの活動を進めていきたいと思います。これからも秩父地域の魅力や荒川流域圏構想を発信していきますので、ぜひ応援してください。

防災庁誘致

2025年7月4日

荒川ビジョン

 先日、荒川ビジョン推進協議会において、荒川流域圏構想についてお話しする機会をいただきました。荒川流域には79の市区町村があり、その人口は約930万人と非常に大きな規模です。

 荒川流域圏構想は、最上流に位置する秩父市が荒川流域のリーダーとして、経済や環境、防災など多方面の課題解決と未来への発展を目指すまちづくりのビジョンです。人々の暮らしを流域でとらえたとき、上流域では少子高齢化や過疎化に直面しており、下流域では気候変動による局地的な大雨の増加により、浸水のリスクが高まっています。

 こうした状況の中で、上流域をブランディングし、魅力を向上させることで、中下流域には水源域への関心を持っていただき、観光交流、森林の整備や保全に協力いただくことで、安全と癒しを提供することが可能です。

 秩父市が生み出す清らかな水とクリーンな電気は、中下流域から求められる防災機能も果たします。「最強の防災都市」を追求することは、新たなビジネスを生み出し、秩父市のためになると確信しています。

 また、令和7年6月25日には秩父市が国土交通省から「先導的グリーンインフラモデル形成支援」の重点支援団体に選ばれました。国交省から支援をいただき、この構想の取り組みによる効果の分析や、今後のアクションプランの作成を行います。

 秩父は、先人たちが自然との共存や郷土愛を大切にして築いてきた「わかちあい」の精神が根ざしている土地です。秩父市がリーダーシップをとり、中下流域と連携し、荒川流域の安全、発展、住民の幸せのために、これから全力で取り組んでまいります。

2025年7月4日

 秩父市地域おこし協力隊の皆さんとお会いしました。地域おこし協力隊は、田舎暮らしや地域活性化に興味がある方々が、地方に移住して地域の担い手として活動する制度です。

 現在、秩父市では移住相談センターに5名、総合政策課に2名、大滝総合支所に1名、観光課に1名、財政課に1名、産業支援課に1名、森づくり課に4名、合計で15名の隊員が活躍しています。それぞれ異なるバックグラウンドを持ち、多彩な活動を展開しています。隊員たちの取り組みは、人口減少対策や経済活性化、人材育成において重要な役割を果たしています。

 

 地域おこし


 今回は、隊員たちからの活動報告を受け、情報を共有しながら意見交換を行いました。隊員たちは地域振興施策の実働部隊ですので、その生の声をしっかりと聴き、今後の移住施策などに活かしていくことが求められています。

 隊員たちとの顔の見える関係を大切にし、スピード感を持って地域振興施策を進めていきたいと思います!

2025年7月4日

 7月2日(水)には、ちちぶエフエムさんで放送中の「もっと!秩父市!」に出演しました。市長に就任してから2か月が経ちましたが、あっという間の時間でした。その間、スピード感を持って様々なことに取り組んできました。

 

 特に印象深かったのは、5月25日(日)に開催された第75回全国植樹祭です。このイベントを無事に終えることができたのは、市民の皆さまや笠鉾・屋台町会の方々、森に関わる企業や団体の皆さまのご支援・ご協力のおかげです。式典では、秩父市の緑の少年団や秩父地域県立高校の生徒たちが一生懸命にサポートしてくれたことが心に残っています。来場者の皆様に温かいおもてなしを提供してくれました。

 市議会臨時会では、引間淳夫さんを副市長として認めていただき、6月定例会では上程したすべての議案が承認されました。承認された補正予算には、私の掲げるマニフェストも盛り込まれています。

 まず、物価高騰対策として、秩父市内すべての世帯を対象に「お米券」を配布する新たな支援策を実施することを決定しました。1人から3人の世帯にはお米券5枚、4人以上の世帯には7枚を、8月下旬から郵送でお届けします。国の「物価高騰対応重点支援地方創生臨時交付金」の一部を活用しています。特に、単身の高齢者を含む全世帯に届く支援を重視しました。

 また、子育て世代の皆さまからのご意見を受けて、ランドセル補助金を入学祝金に戻しました。これにより、購入するものや購入先に制約がなく、使い方が自由な入学祝金制度に変更しました。対象となるご家庭には、すでにお知らせをお送りしています。

 さらに、秩父地域にお住まいの皆さまと直接意見を交わす「市長タウンミーティング」を毎月開催しています。これまでに2回実施し、約200人の方にご来場いただきました。今月も7月26日(土)の午後3時から福祉女性会館で「賑わいのあるまちについて」をテーマに開催します。

 マニフェストに掲げている「荒川流域圏構想」の実現や「子ども・若者の声を市政に反映」するための取り組みも進めており、構想の検討推進の司令塔となるセクションなどを明確化する組織改編を行いました。また、医療・福祉・介護の充実として、先日の記者発表でもお話しした「夜間オンライン診療窓口の開設」は、医療資源の中で効率的な医療提供を目指すものです。これにより、夜間の軽症患者対応を一元化し、救急当番病院の負担を軽減し、重症患者や対面診療が必要な患者への対応に専念できる体制を整えます。

titibu

 光陰矢の如しですが、引き続きスピードと実行力で秩父市を前に進めてまいります。今月はいよいよ川瀬祭がありますので、熱中症には十分に気を付けてお過ごしください。

2025年7月4日

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