爪彫りの石

市指定有形民俗文化財
昭和33年11月3日指定

爪彫りの石つめぼ   いし 1棟

所在地:秩父市荒川上田野967番地3
所有者:個人


 この爪彫り石は、即道が富士登山の折、袂(たもと)へ入れて持ち帰ったと伝えられ、別名「たもと石」ともいわれている。石の大きさは長径90cmにも及ぶ大きな油石で、極めて固く重い石に爪で彫ったという言い伝えがある。
 石の中央を起点に、左まわりに、請願・由来・歌などが浅く刻まれ、享保二年(1717)正月元旦とあるが、文字は読解困難で、これを正解できるものは即道の再来であるといわれている。
爪彫りの石