初節句の刀箭

市指定有形民俗文化財
平成8年6月26日指定

初節句の刀箭はつぜっく  どや 

所在地:秩父市上吉田3668番地
所有者:個人


 江戸時代から大正初期の頃までに、男子の初節句に近親縁者から刀箭が贈られる風習があった。大正期以後は、鍾馗などの男雛が贈られるようになる。
 この家に残る刀箭は、杉材で太刀を模して作り、表面を和紙で貼り極彩色で図柄を描いている。全体の形状は柄を幅広くみせ、鍔(つば)の部分は誇張して箱形とする。
 明治時代の12本の刀箭は保存状態がよい。
初節句の刀箭