銅鐘

県指定有形文化財(工芸品)
昭和39年3月27日指定

銅鐘どうしょう 1口

所在地:秩父市大野原936番地
所有者:源蔵寺


 この銅鐘は、銘文によれば宝永2年(1705)に大宮郷(現秩父市)や蒔田村の人々により妙見社(秩父神社)に寄進されたのち、享保6年(1721)に源蔵寺に移されたとされている。
 寄進された当時は、妙見社領内にあった泉蔵院という寺に掛けられていたと伝えられているが、同寺が廃寺となったため妙見社神主薗田筑前守から源蔵寺に寄進された。
 高さ145cm、口径72.6cmの均整のとれた、装飾性豊かな造りは、江戸時代中期の銅鐘の典型的な姿を見せる。
 作者は、鋳物の産地として有名な下野国佐野天明町(栃木県佐野市)の藤原金氏である。
銅鐘