石燕の納額「景清のろう破り」

県指定有形文化財(絵画)

昭和35年3月1日指定

石燕の納額「景清のろう破り」せきえん のうがく かげきよ     やぶ    1画

所在地:秩父市下影森348番地
所有者:円融寺


 鳥山石燕(せきえん)は狩野派の画家で、正徳2年(1712)に生まれ、天明8年(1788)に77歳で没した。
 額は明和元年(1764)8月に江戸護国寺で秩父札所総出開帳が行われ、その時奉納されたもので、奉納者は江戸小石川宮下町の田辺久作・五軒町の野島権左衛門の名がある。額は縦87cm、幅58.3cm、厚さ2.5cm、3枚の桧板をついだ絵馬風の板額で図の左寄り上部に白衣観音を緻密に描き背景には金箔を押し散らし、白毫(びゃくごう)から7本の実物鉄線による放光を表している。
石燕の納額「景清のろう破り」.