秩父路に春を呼ぶ「山田の春祭り」が行われました

秩父路に春を呼ぶ「山田の春祭り」が行われました

山田の春祭り7

 

 
 平成22年3月14日、山田・恒持神社例大祭である「山田の春祭り」が行われました。例年3月の第2日曜日に開催されるこの祭りは、秩父路に春を告げる祭りとして有名です。

 山田の春祭りでは、屋台が2台と笠鉾1台が曳行され、上山田町会の所有する「荒木屋台(本組)」と、中山田町会が所有する「中山田屋台(山組)」と「大棚(おおだな)笠鉾(上組)」があります。2台の屋台は江戸時代後期に創建されたと伝わっており、秩父地方に数ある屋台の中でも比較的古い形態を残しているとされます。大棚笠鉾は明治初期の作といわれ、創建当時は、秩父でも他に類をみない五層の笠を携えた笠鉾であったと伝えられています。
  これらはいずれも、昭和40年に市指定有形民俗文化財に指定されている貴重なものです。

山田の春祭り8 山田の春祭り6

 
 祭り当日の朝、恒持神社に向けて各地区から笠鉾・屋台が出発します。午前10時過ぎになると、秩父神社系といわれる神代神楽が恒持神社神楽殿で奉納され、その間、次々と笠鉾・屋台が境内に曳きそろえられます。午前11時に祭典が行われた後、2台の屋台では、所作事(しょさごと:長唄による子供の舞踊)が奉納されます。所作事は、午後の巡行時においても、御旅所(おたびしょ)である八坂神社までの辻々で披露されます。

山田の春祭り2 山田の春祭り3

 山田の春祭りでは、いわゆる囃子手(はやして)のことを「若行(わかぎょう)」と呼びます。午後1時ごろ、「ホーリャーイ」と若行が威勢よく囃し立てながら笠鉾・屋台が順次境内を出て行くと、御輿とともに上山田方面へ進んでいきます。まだ白く雪化粧をした武甲山を背にし、勇壮な秩父屋台囃子を山田地区に響かせながら進む光景は、まさにこの祭りの醍醐味といえます。

山田の春祭り1 山田の春祭り4

 夕方、再び恒持神社へ帰還すると、提灯やぼんぼりに灯が入り、一層きらびやかになった笠鉾・屋台が街道を曳き廻されます。今年、数年ぶりに復活した花火の打ち上げもあいまって、夜も多くの人出で賑わいました。
 山田の春祭りが終わると、長かった冬もようやく終わりを告げ、秩父路に本格的な春が訪れます。

山田の春祭り5 山田の春祭り9