秩父市Society5.0事業の取組状況

災害発生時における複数のモビリティを融合した配送実証に成功しました

埼玉県秩父市では、令和2年11月より「秩父市生活交通・物流融合推進協議会(会長:早稲田大学教授 小野田弘士)」を設立し、官民一体となって山間地域における少子高齢化によるヒトとモノの移動の困難さに着目した、物流・公共交通ネットワーク「秩父モデル」構築への取組を開始しています。

 

このたび、令和3年11月5日から26日にかけて実施した、災害発生時・平常時における複数のモビリティを融合した配送実証に成功しましたのでお知らせします。

 

本実証実験は、災害発生時や平常時の生活交通・物流の生活インフラを維持する新たなモデル構築の第ー歩として、鉄道、路線バス、ドローン、自動搬送モビリティなど複数のモビリティを活用して、ヒトとモノの移動改善や最適化を図り、持続性の高いモデル構築を目指しているものです。複数のモビリティを融合した配送の実証は、全国初の試みになります。

 

今後も技術面や実運用の課題を明らかにしながら、秩父市の新たな配送手段としての活用の可能性を検討し、令和6年度の社会実装を実現し、秩父市から全国への横展開を目指します。

 

災害時を想定したモビリティ実証実験概要

1 実施日時 令和3年11月25日(木曜日)

2 実施場所 秩父市大滝地域

3 実施内容

(1)災害時を想定し、必要な物資(衛星通信端末、処方薬)を鉄道、バス、ドローン、自動搬送モビリティで連携して配送

実証概要(135KB)

実証実験当日のタイムスケジュールと実証拠点(135KB)

 

(2)災害時ユースケースを想定したシナリオに従い、より現実に即した形で実施。既存の仕組みより低コスト、運用最適化、高速での物資配送を目指し検証

災害時を想定したシナリオ(本配送実証はこちらのシナリオを想定して実施しました)(235KB)

 

(3)本事業で開発を実施しているダッシュボードシステムで位置情報をリアルタイムに取得。運転者やオペレーターに対して、到着予定時刻や配送開始指示等を運行集中管理センターから通知

ダッシュボードシステムの実証内容についてはこちらをご参照下さい(284KB)

 

大滝総合支所と三峰旧ロープウェイ跡駅を結ぶドローン        大滝総合支所にて支援物資を積み込む様子  drone          ootaki                                    

     目的地に向けて荷物を運ぶ自動搬送モビリティ           支援物資を秩父市内から路線バスで運んでいる様子                                    ugv                    bus

 

路線バスを活用した「貨客混載」による「野菜の販売」の実証実験を実施しました

埼玉県秩父市では、大滝地域への商品配送ニーズの把握のため、荒川地域にある「道の駅あらかわ」と大滝地域にある「道の駅大滝温泉」の間を貨客混載で輸送する実証実験を実施しました。

 

今回の実証実験では、普段「道の駅あらかわ」に出品されている新鮮野菜をバスに載せて貨客混載を実施し、「道の駅大滝温泉」で実売することで、サービスの有用性を評価するとともに、今後のサービスモデル検討に向けた検証を実施しました。

 

実証実験を基に、課題等を整理したうえで、令和6年度の本格的な社会実装に向けて検討を進めてまいります。

 

貨客混載の実証実験概要

1 実施日時 令和3年11月5日、12日、19日、26日(毎週金曜日)

2 実施内容

(1)区間:西武観光バス(路線バス)中津川線(三峰口駅⇒大滝温泉遊湯館間)

※道の駅あらかわから三峰口駅までは軽車両を活用し、道の駅あらかわの職員が運搬

 

(2)対象バス:三峰口駅午前9時25分発⇒大滝温泉遊湯館午前9時41分着

※大滝温泉遊湯館到着後、道の駅大滝温泉販売所にて陳列を行い、午前10時頃から販売を開始

 

(3)販売商品:りんご、さつまいも、ぶなしめじ、えりんぎ、たけのこいも、ねぎ、きゅうり 等

※日によって販売商品は異なりました

※実証期間中に配送した商品は全て翌日までに完売となりました

 

 

【実証の流れ】                                                                                         

    

 

【バスに荷物を詰め込む様子、バスから降ろす様子】

 

    tumikomi        yasai

 


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