ユネスコ無形文化遺産登録決定!豪華絢爛「秩父夜祭」

ユネスコ無形文化遺産登録決定!豪華絢爛「秩父夜祭」

秩父夜祭

 12月2日(金)・3日(土)、秩父夜祭が盛大に開催され、豪華絢爛な屋台や笠鉾が、冬の夜空を彩る大迫力の花火をバックに曳き廻されました。今年は土曜日の開催で、また、直前にユネスコ無形文化遺産への登録が決定したこともあり、過去最高となる38万6千人の観客が訪れ、大変賑やかな二日間となりました。

12月2日(金)宵宮の様子

秩父神社を出発する本町屋台 上町屋台曳き踊り

 12月2日は「宵宮」と呼ばれ、上町・本町・中町の3基の屋台が曳き廻され、秩父神社へお宮参りを行います。この日は朝から快晴で、青空の下、力強い太鼓の音と囃し手の「ホーリャイ、ホーリャイ」という掛け声が響き渡り、今年もいよいよ祭りが始まったと感じさせてくれます。

本町屋台を曳く子どもたち 声を張り上げる囃し手たち

本町・中町屋台すれ違い てこの原理で屋台を持ち上げる

 これら屋台・笠鉾の曳き廻しや屋台囃子、屋台芝居、曳き踊り、また祭礼当日に公開される神楽などを含めた「秩父祭の屋台行事と神楽」が、12月1日、ユネスコ無形文化遺産へ登録されました。世界的に有名となった夜祭を一目見ようと、平日であるこの日も多くの観光客で賑わいました。屋台同士の「擦れ違い」や屋台を回転させる「ギリ廻し」などが成功すると、見守っていた観客から拍手と歓声が上がります。

灯りがともされた中町屋台 上町・本町屋台すれ違い

 夕方になると、屋台の提灯(ちょうちん)や雪洞(ぼんぼり)に火がともされ、幻想的な雰囲気の中、大通りを曳き廻されます。さらに夜空には花火も打ち上げられ、翌日の大祭に向けて盛り上がりを増していきます。

お諏訪渡り1 お諏訪渡り2

 19時頃から、「お諏訪渡り」のために、秩父神社の近くにある諏訪社に秩父神社や屋台関係者等が集まりました。秩父夜祭は、秩父神社の女神・妙見様と武甲山の男神・龍神様が、年に一度、12月3日に御旅所で出逢うというロマンスも伝えられています。ところが、龍神様には正妻・お諏訪様がいるので、前日にお諏訪様にあらかじめ神幸祭執行を報告する神事「お諏訪渡り」が行われます。翌日、御旅所へ向かって6基の屋台・笠鉾が曳行する時も、諏訪社を通過するときには屋台囃子の鳴りをひそめて静かになります。

12月3日(土)大祭の様子

上町屋台曳行 上町屋台と本町屋台

中町屋台曳き踊り 宮地屋台の囃し子たち

 いよいよ大祭の始まりです。前日から引き続き快晴の中、宮地屋台、中近(なかちか)笠鉾、下郷(したごう)笠鉾も登場し、6基すべての屋台・笠鉾が曳き廻されます。土曜日ということもあり、朝から多くの観光客で賑わいました。

宮地屋台芝居 見得を切る子ども役者

 秩父神社では、宮地屋台による「屋台芝居」も上演され、大迫力の演技に、観客からたくさんの拍手が送られました。

絹市・買継商通り 絹関連商品展示・販売ブース

 また、今年の夜祭では「絹市」が復活し、番場町の黒門通り・買継商通りには絹関連商品などの展示・販売ブースが並び、こちらも多くの人で賑わいました。

団子坂を上る宮地屋台 秩父公園へ入る宮地屋台

 夜、二日間続いた祭りはいよいよクライマックスを迎えます。6基の屋台・笠鉾は秩父神社周辺に集合し、19時になると、神社の御神幸行列を先頭に、中近、下郷、宮地、上町、中町、本町の順に大通りを経て、御旅所(秩父公園)に向けて出発します。それを盛り上げるように、夜空には約6,500発の花火が打ち上げられます。そして御旅所手前の急坂・団子坂(だんござか)の曳き上げで、祭りは最高潮に達します。

大輪の花火をバックに並ぶ屋台・笠鉾 勢揃いした6基の屋台・笠鉾

 すべての屋台・笠鉾が曳き上げられ、クライマックスの大輪の花火が打ち上げられると、観客から拍手と歓声が湧き起こりました。その後、秩父公園は一般に開放され、6基揃った屋台・笠鉾を写真に収めようと、多くの方が押し寄せました。祭りの興奮は夜更けまで続き、過去最高となる人出を記録した今年の夜祭は、大成功のうちに幕を閉じました。