飛翔する龍の姿に一喜一憂 「龍勢祭」

飛翔する龍の姿に一喜一憂 「龍勢祭」

平成24年度龍勢祭

 平成24年10月14日、吉田地区の椋神社例大祭の付け祭りである「龍勢祭」が行われました。過去最高の来場者数だった昨年に並ぶ、約11万人もの人出を数え、大変な賑わいをみせました。午前中から夕方まで、秘伝の製法を今に伝える27流派が丹精込めて作り上げた計30本の龍勢が打ち上げられ、今年も数々のドラマを生み出しました。

やぐらへと担がれていく龍勢 口上櫓と露店の賑わい

 龍勢は、約20メートルほどの竹でつくられた矢柄(やがら)の先端に、松材をくりぬいて中に黒色火薬を硬く詰め、竹のタガをかけた火薬筒を付けて、唐傘や吊し笠どの背負い物(しょいもの)を積んだ手作りロケット。発射台である櫓に上げられて準備が整うと、椋神社脇の口上櫓(やぐら)では、「トザイ~、東西、ここに掛け置く龍の次第は・・・(中略)・・・椋神社の御前に~ご奉納~」という味のある口上が述べられます。直後、龍勢に着火され、いよいよ発射されます。

発射された龍勢 龍勢にはパラシュートがついています

 成功すれば、ロケットさながらの轟音を立てて上空約300メートルまで一気に駆け上がります。上りつめたのちに、背負い物が開き、落下傘(パラシュート)がつけられた矢柄とともにゆっくりと舞い落ちます。一方、失敗があるのも龍勢。飛ばずに櫓で火薬筒が爆発してしまう「つつっぱね」や、飛んでも背負い物が開かなかったりといったことも。一喜一憂の歓声が桟敷席のあちらこちらから上がります。

飛ばずにはねてしまう 「つつっぱね」 貴布禰神社神楽が奉納されていました

 アニメ「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」でも有名になった龍勢祭ですが、今年も昨年に引き続きアニメの声優さんが口上をあげ、また違った盛り上がりをみせていました。肝心の「あの花」龍勢も見事成功! 関係者の皆さんもほっと胸をなでおろしたことでしょう。また、姉妹都市であるタイ王国ヤソトン市や韓国カンヌン市からもゲストをお招きし、龍勢を通じて国際交流の輪も広がっています。

幟が祭りの雰囲気を演出します 桟敷席では、龍勢が上がるたびに歓声が