秩父祭笠鉾特別公開 下郷笠鉾組立て(1日目)

秩父祭笠鉾特別公開 下郷笠鉾組立て(1日目)

下郷笠鉾組立て(1日目)1

 10月6、7、8日の、秩父祭笠鉾特別公開に向け、下郷笠鉾(したごうかさぼこ)ではついに組立てが始まりました。10月4日の組立て初日には、笠鉾の中心である大きな柱「標木(しめぎ)」が立てられるとあって、多くの人が秩父神社境内に見学に訪れていました。下郷では、昔ながらの工法で、人力でこの大きな標木が立てられるとのことです。

※標木:「しめぎ(き)」または「ひょうぎ」。真柱(しんばしら)と呼ぶ地区もあり、下郷では大芯(おおしん)と呼んでいます。

下郷笠鉾の標木(しめぎ)が立てられる様子

 下の写真2枚に写っているのは、三層あるうちの一番下の笠。人と比較してもかなりの大きさです。これを、一層目の笠から標木に差し込んでいきます。部材を傷つけないよう、慎重にゆっくりと作業が行われます。笠の形状を裏からみると、まさに「傘」であることがよくわかります。

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 続いて、二、三層目を差し込みます。足場板をずらしながら、職人が息を合わせて笠を定位置まで運んでいきます。標木は、それぞれの笠の位置で上部にいくごとに太さが細くなっており、笠を固定する金具が組み込まれ、下に落ちないようになっています。

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 三層の笠の後は、万燈、せき台(波型)、天道(てんどう:太陽を表す)が組み込まれていきます。秩父地域の笠鉾は、標木の頂点に、神様を表す御幣(ごへい:白い紙垂を束ねたもの)または天道(てんどう:太陽を表す)などをいただき、せき台は雲や波をかたどっています。

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 綱を標木に結わえ、滑車をとおして人力で引っ張りあげます。このとき、標木を立てるために使用する地面へ差し込んだ木の柱を「ボウズ」というそうです。(写真右下の右側、標木につながった綱を通している柱)

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 いよいよ、標木が立てられます。下郷町会の皆さんが力を合わせて綱を引き、ゆっくりとあげられます。青空へと徐々に上がっていく標木を、観客の皆さんも固唾をのんで見守ります。そして、無事に立ち上がりました!
 笠鉾が定位置へと移動されたのち、この日は屋型(屋根から下の部分)の骨組みが組立てられました。残りは、10月5日、6日の2日間をかけて、完成へと至ります。待望の曳行まであと少し!

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