秩父の盆送り行事 闇夜に浮かぶともしびの中で

秩父の盆送り行事 闇夜に浮かぶともしびの中で

 

小川の百八灯(ひゃくはっとう)・精霊(しょうりょう)送り

平成24年8月16日 上吉田 小川区にて 

小川の百八灯の様子1

 

 上吉田の山間の耕地に伝えられてきた「小川の百八灯」は、幻想的な送り火の行事として有名で、県選択無形民俗文化財にも指定されています。小川区を通る県道の両側に、「ウシ」と呼ばれるかがり火を載せる燭台が500基ほど並び、午後7時に一斉に点火されます。この火の間を3往復し、かがり火の煙を浴びると、その年は疫病にかからないと伝えられています。以前は子どもが司祭する火祭りであったとのことですが、現在は大人がその役を担っています。祭りの終わりには花火も打ち上げられ、山々に花火の賑やかな音がこだましていました。

小川の百八灯2 小川の百八灯3

 一方こちらは、同地区の行事「小川の精霊送り」(市指定無形民俗文化財)です。「カイダレ」(掻垂れ)と呼ばれる紙の飾りを周囲に巡らした独特の「精霊神輿」を担ぎ、鉦、太鼓の囃子、唱え言葉で行列をなし、かつての村境の川へと下って大岩の上に神輿が据え置かれます。以前は8月17日に行われていましたが、現在では百八灯が行われる16日に実施されます。百八灯の仄かな灯りの中を担がれる精霊神輿の光景は、いかにも幽玄の世界といった趣がありました。

小川の精霊送り1 小川の精霊送り2


札所12番 野坂寺の盆送り

平成24年8月16日 野坂町 札所12番にて 

 野坂町にある札所12番 仏道山野坂寺の盆送り行事では、境内に約1200個もの灯篭が高さ16メートルの搭に積み上げられた「灯篭供養塔」が有名です。見上げると、無数にゆらめく灯篭のあかりに圧倒されます。また、境内の各所に灯篭や絵入りの行灯などが飾られ、訪れた人々の目を楽しませてくれます。こちらでは花火大会も開催され、頭上で炸裂するスターマインや仕掛け花火なども迫力があります。檀家の方や近所の皆さんにとって毎年楽しみにしている行事であるようで、終わりが近づく夏の宵の情緒を味わっているようでした。

野坂寺の盆送り1 野坂寺の盆送り2
野坂寺の盆送り3 野坂寺の盆送り4


聖地公園 行燈まつり

平成24年8月16日 聖地公園にて

 秩父市大宮にある聖地公園では、恒例の行燈まつりが行われました。通りにはさまざまな露店が並び、秩父屋台囃子コンクールや花火大会など各種催しが行われ、市内外から多くの方で賑わっていました。

 行燈まつりの様子はこちらでもご覧いただけます

聖地公園行燈まつり1 聖地公園行燈まつり2
聖地公園行燈まつり3 聖地公園行燈まつり4