秩父のお祇園 子どもの掛け声賑やかに 「秩父川瀬祭」

秩父のお祇園 子どもの掛け声賑やかに 「秩父川瀬祭」

荒川で行われる「神輿洗いの儀式」

  
 平成24年7月19日、20日、秩父のお祇園「秩父川瀬祭」が行われました。秩父神社の夏祭りであるこの川瀬祭は、悪疫払いの祭りとして長い歴史を持ち、冬の秩父夜祭と対をなすお祭りとされています。祭り当日、囃子手、拍子木などを子どもたちが担い、市指定有形民俗文化財の笠鉾4台、屋台4台が曳きまわされ、賑わいをみせます。

19日の夕方、続々に神社へと集まる笠鉾・屋台 天王柱立て神事のために境内へ集結した笠鉾・屋台

 宵宮である19日の夕刻、神社境内に各町笠鉾・屋台が集結します。この日行われるのが、「天王柱立て神事」で、秩父神社境内にお社がある「日御碕宮(ひのみさきぐう)」に祀られている神様「須佐之男命(すさのおのみこと)」を天王柱へお迎えし、悪疫退散を祈願します。夕闇の中、提灯やぼんぼりの灯りが浮かび上がる様は大変幻想的です。神事が終わると、大通りを中心に笠鉾・屋台が曳きまわされます。

方向転換する上町笠鉾 20日正午ごろ、神社境内に集まった笠鉾・屋台

 翌20日の本祭では、通称「お川瀬」と言われる川瀬祭の主たる行事が行われます。正午すぎ、番場町屋台、宮側町屋台、東町屋台、熊木町笠鉾、道生町笠鉾、上町笠鉾、中町笠鉾、本町屋台、秩父神社の御神幸行列の順に、荒川武之鼻斎場に向けて川瀬通りを進みます。

川瀬通りを進む宮側屋台(右)と、道生笠鉾(左) 荒川に担ぎ込まれる神社神輿

 笠鉾・屋台は途中の広場に据え置かれ、34人の氏子に担がれた秩父神社神輿が荒川の河原へと進みます。その後、神輿は川へと担ぎ込まれ、荒川の清らかな水によって禊(みそぎ)をする「神輿洗いの儀式」が執り行われます。

大通りの賑わい 五町曳き別れ(右:東町屋台、左:熊木笠鉾)

 「お川瀬」から帰ってくると、秩父神社付近の本町交差点では、番場町、宮側町、東町、熊木町、道生町による「五町曳き別れ」が行われます。無事に祭りが行われることを祝い、また来年にここに集うをことを約束し、それぞれの会所方面に帰っていきます。

囃子手、拍子木の子どもたちも力の限り声を張り上げます 番場屋台の囃子手も楽しそう

 20日夜も、各町の笠鉾・屋台が街中を曳きまわされます。上町、中町、本町による「三町曳き別れ」や、東町による「団子坂曳き上げ」など、見どころも多くあります。午後10時にそれぞれの収蔵庫へと山車が収められるまで、祭りの終わりを惜しむかのように、子どもたちの掛け声や屋台囃子がひときわ大きく秩父の街に響き渡っていました。