はっけよいのこった 勝負なし!? 千手観音信願相撲

はっけよいのこった 勝負なし!? 「千手観音信願相撲」

はっけよいのこった 勝負なし!「千手観音信願相撲」

 
 平成22年8月16日、荒川上田野の船川区にある千手観音堂で、「千手観音信願相撲」が行われました。この相撲は市指定無形民俗文化財にも指定されている歴史あるもので、もともとの起源は定かではありませんが、江戸時代の文政年間(1820年ごろ)に、上田野村(現・秩父市荒川上田野)出身の隅ノ江津雲(すみのえつくも)という力士の信願が叶い、その恩に報いるため、時の花籠親方から辻相撲の免許(辻免状)を得たことで、以来、関東三大辻相撲のひとつと伝えられるまで発展してきたといわれています。

千手観音信願相撲1 千手観音信願相撲2

 
 観音堂の境内に設置された二重回しの本格的な土俵では、身体健全、無病息災を祈願して次々と取組が行われていきます。午前中は小学生以下の子どもたちによる前相撲が行われ、午後はいよいよ本番、中学生以上、大人による「信願相撲」が行われます。この相撲の最大の特徴は、「勝負なし」であること。これを「二番どり」といって、始めの一番は本気の勝負を行い、その際に勝った方が次の一番には必ず負けて1勝1敗とする作法とし、これによって双方の願いが叶う、といった具合になっています。

千手観音信願相撲3 千手観音信願相撲4

 
 この日は、秩父相撲連盟や秩父農工科学高相撲部の皆さんをはじめ、中学生や地元の子どもたちなど約60人が参加して行われ、力いっぱいの取組にそのつど大きな歓声が沸きます。お盆の終わりと言えどまだまだ暑さが厳しい中でしたが、汗ほとばしる相撲に参加者も観客の皆さんもさらに熱く盛り上がっていました。

千手観音信願相撲5 千手観音信願相撲6

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